【オルセー美術館展】印象派の誕生ーー描くことの自由ーー
●六本木・国立新美術館 ●7/9〜10/20まで
同じ場所でやっている「「魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展」とどっちにしようかと迷ったあげく、有名な方を選んでしまいました。安直です。
混んでいたんですが、スペースにゆとりがあるからか、展示の仕方が上手いせいか、意外とストレス無くゆったり鑑賞できました。
素晴らしい作品満載で、満足。エドゥアール・マネの作品もたくさん来ていて、上の広告になっている「笛を吹く少年」は、印刷物では到底表せない、とても鮮やかで、印象深い作品でした。
ドガ、セザンヌ、ルノアール、ピサロ、シスレー等々、凄い作品揃い。
今回、私の心を釘付けにしたのは、クロード・モネ!
メリハリの利いた鮮やかな光の使い方に、ぐっと来ました。絵はがきの上、2枚がモネです(左「
かささぎ」右「
アルジャントゥイユのレガッタ」)。風景も人物も、明るいイメージ。「かささぎ」の雪の景色が、真っ白な中の日差しがキラキラそて、清々しく美しい。
今まで、モネの絵にあまり関心をもったことが無かったんですが、突然響きました。肖像画の「ゴーディベール婦人の肖像」など、肖像なのに、顔を描かれていないというのが気に入りました。
下の絵はがきはアレクサンドル・カバネル「ヴィーナスの誕生」は大きい作品。人物に肌がピンクでふんわり。それが青い空と海に対比して美しい1枚。
光の鮮やかさといえば、カイユボットの作品も1枚ありました。やはり好きだな。
この絵はがきの絵は、上が
ジュール・ブルトン「落ち穂拾いの女たちの招集」の一部分。これも光の捉え方で目を惹いた作品。静かだけども不思議なレアリスム。似たような光の描きかたで
シャルル・ジャック「羊の群れのいる風景」というのがあり、それも良いなと思いました。
ミレーの「晩鐘」も来ていましたが、それはあまり趣味ではありませんでした。
下は、フレデリック・バジール「家族の集い」。年配のオバさん連れが、これ良いわよね〜と行ってるのを聞いて、確かにテーマというかモチーフが良いと思いました。家族の集う様子が自然な感じです。
今回気がついたのは、「光」の表現に特に相性があるらしいということ。明るいのが好きというのはわかっていましたが、それだけでもない。・・・新たな発見でした。とても満足!